歯周病の診断

レントゲンによる診断

歯周病の進行度は、歯肉を見ただけでは正確に判断できないので、歯槽骨の破壊状況をレントゲンで確認します。
レントゲン画像により、歯周病の診査・診断・治療計画の立案、さらに治療結果の評価などに活用します。

1)健康な人のレントゲン画像

健康な人のレントゲン画像

健康な状態のレントゲン写真では歯槽骨の吸収は見られず、歯槽骨頂の位置はセメント・エナメル境から1~2ミリの根尖側にあり、歯槽硬を明確に見ることができます。


2)中度以降の歯周病のレントゲン画像

中度以降の歯周病のレントゲン画像

歯周病は前歯部と第1大臼歯を中心に部位特異的に骨の破壊が認められることが多いです。
中度の範囲内で炎症の進行を止めることで、多くの歯を残すことが可能です。


3)重度の歯周病のレントゲン画像

重度の歯周病のレントゲン画像

中度の歯周病を放置すると、炎症がさらに進んで歯はぐらつき、噛むと痛いことがあり、やがて歯が抜けていきます。


歯肉の診査

歯肉は目で見ることができる唯一の歯周組織です。
歯肉をよく観察することで、炎症の広がりや強さを判断し、ブラッシング指導の目安にします。

健康な歯肉 浮腫性の歯肉 線維性の歯肉
健康な歯肉 浮腫性の歯肉 線維性の歯肉
健康な歯肉は淡いピンク色で引き締まって弾力があります。 赤みを帯び、柔らかくて薄い歯肉。見かけ上の歯肉の炎症よりも、組織破壊がさほど進行していないことが多い。
プラークを除去すれば、歯肉の変化も表れやすく、症状の回復も早い歯肉です。
歯肉は白っぽく厚く硬いため、深いポケットとして表れます。
炎症もゆっくり進行していき、歯肉の変化が表れにくく、症状の回復も遅い歯肉です。

歯周病の2つのタイプ

成人型タイプ
成人型歯周炎と呼ばれるもので、歯周炎全てのうちで約90%を占めるものです。
多くのケースは口腔内のプラークや歯石が付着していることで、中度の歯周病に進行していきます。
プラークコントロールが不十分だと、50歳頃から症状が著しくなっていきます。

早期発現形のタイプ(11~12歳頃に症状が現れる)
前思春期性歯周炎と若年性歯周炎と急性進行性歯周炎(破壊性歯周炎)に分けられます。
これらは歯周炎患者さんの8%未満ですが、病変にかかりやすく、進行も急速なので、プラークコントロールが悪いと重度の歯周病になっていきます。
また家族傾向が見られるので、遺伝的傾向のタイプでもあります。

歯周ポケットの診査

歯周病の進行状態を評価する上で、欠かせないのが、歯周ポケットの診査で、プロービングによって行います。

プロービングによる診査

プロービングによる診査

プロービングによって、歯周ポケットの深さとプロービング時の出血の有無を調べることで、炎症の存在と歯周病の進行程度が分かります。
レントゲン画像だけでは把握できない頬舌側の歯槽骨吸収などの状態をプローブで探って判断します。

●診査の目的
1)炎症の有無、位置の確認
2)根の解剖学的形態の確認
3)歯石などの不着物の位置確認

 

インターネット予約はこちら